皮下腫瘤
(ひかしゅりゅう)
皮下腫瘤とは、皮膚の下にできる「しこり」や「できもの」の総称です。
皮下腫瘤にはさまざまな種類があり、代表的なものとして脂肪腫や粉瘤(アテローム)などがあります。良性のものが多い一方で、見た目や触った感じだけでは判断が難しい場合もあります。
皮下腫瘤は、痛みなどの症状がなく、長期間大きさが変わらないこともあります。しかし、徐々に大きくなったり、痛みや赤み、腫れなどが生じたりすることもあります。
当院では、診察や超音波検査(エコー)などによって腫瘤の状態を確認し、約5cm以下の脂肪腫や粉瘤(アテローム)など、日帰り手術が可能と判断した皮下腫瘤の摘出手術を行っています。腫瘤の種類や大きさ、発生した部位などによっては、当院での手術が適さない場合があります。その場合には、必要に応じて専門の医療機関をご紹介いたします。
皮下腫瘤とは
皮下腫瘤とは、皮膚の下にできる「しこり」や「できもの」の総称です。
皮下腫瘤にはさまざまな種類があり、脂肪組織からできる脂肪腫や、皮膚の下に袋状の構造物ができる粉瘤(アテローム)などがあります。
多くは良性ですが、腫瘤の種類によっては専門的な検査や治療が必要となる場合があります。
また、皮下腫瘤は小さいうちは症状がないこともありますが、時間の経過とともに徐々に大きくなることがあります。大きくなることで、衣服や日常生活の中で邪魔になったり、圧迫による痛みや違和感が生じたりすることもあります。
このような症状はありませんか?
次のような症状がある場合は、一度ご相談ください。
- ・皮膚の下にしこりがある
- ・以前からあるしこりが徐々に大きくなってきた
- ・しこりに痛みや違和感がある
- ・しこりの周囲が赤く腫れている
- ・しこりを押すと痛い
- ・衣服などが当たると気になる
- ・しこりが硬くなってきた
- ・同じ場所に繰り返し腫れが生じる
皮下腫瘤の種類
- 脂肪腫
脂肪腫は、脂肪組織からできる良性の腫瘤です。皮膚の下にやわらかいしこりとして触れることが多く、ゆっくりと大きくなるのが特徴です。痛みを伴わないことが多いですが、大きくなった場合には圧迫による違和感や痛みが生じることがあります。
良性の腫瘤であるため、症状がなければ経過をみることもありますが、大きくなってきた場合や、日常生活で気になる場合には摘出手術を行うことがあります。 - 粉瘤(アテローム)
粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に皮脂や角質などがたまることで生じる良性の腫瘤です。皮膚の表面に小さな開口部がみられることがあり、そこから内容物が出てくることもあります。
通常は痛みがありませんが、細菌感染を起こすと赤く腫れたり、痛みが生じたりすることがあります。粉瘤は自然に消失することはなく、根本的に治すためには袋状の組織を含めて摘出する必要があります。
検査・診断
皮下腫瘤の診断は、問診と診察を中心に行います。
腫瘤の大きさや硬さ、動き、皮膚との関係などを確認します。当院では、必要に応じて超音波検査(エコー)を行い、腫瘤の大きさや深さ、内部の状態などを確認します。超音波検査は放射線を使用しないため、身体への負担が少ない検査です。
腫瘤の種類や大きさ、発生部位などから、より詳しい検査が必要と判断した場合には、専門の医療機関をご紹介することがあります。
皮下腫瘤の治療
皮下腫瘤は、種類や大きさ、症状によって治療方法が異なります。良性で症状がない場合には、経過をみることもあります。一方、腫瘤が大きくなってきた場合や、痛み・違和感がある場合、衣服などが当たって気になる場合には、摘出手術を検討します。
当院では、約5cm以下の脂肪腫や粉瘤(アテローム)などを中心に、日帰りでの摘出手術を行っています。腫瘤の大きさや部位、周囲の組織との関係などを診察・検査したうえで、安全に日帰り手術が可能かどうかを判断します。腫瘤の種類や状態によって麻酔方法や手術方法は異なりますが、皮膚を切開して腫瘤を摘出し、必要に応じて傷を縫合します。摘出した組織は、必要に応じて病理検査を行い、腫瘤の種類を確認します。
腫瘤の大きさや深さ、発生部位などによっては当院での手術が適さない場合があります。その場合には、専門の医療機関をご紹介いたします。
手術費用について
皮下腫瘤の手術は健康保険が適用されます。
費用は腫瘤の大きさや術式、負担割合によって異なりますが、高額療養費制度をご利用いただくことで自己負担額を抑えることができます。
※時間や使用する薬剤等により、多少の増減があることをご理解ください。
皮下腫瘤Q&A
患者さんからよくいただくご質問をまとめました。
Q皮膚の下にしこりがあります。すぐに手術が必要ですか?
しこりの種類や大きさ、症状によって異なります。皮下腫瘤には脂肪腫や粉瘤(アテローム)などさまざまな種類があり、症状がなく、良性と考えられる場合には、経過をみることもあります。一方、徐々に大きくなっている場合や、痛み・違和感がある場合、衣服などが当たって気になる場合には、摘出手術を検討することがあります。まずは診察や必要に応じて超音波検査(エコー)を行い、手術の必要性についてご説明いたします。
Q脂肪腫は取ったほうがよいですか?
症状がなければ、必ずしも手術が必要というわけではありません。脂肪腫は良性の腫瘤であるため、痛みなどの症状がなく、大きさも変わらない場合には、経過をみることができます。ただし、徐々に大きくなっている場合や、痛み・違和感がある場合、衣服などが当たって気になる場合には、摘出手術を行うことがあります。
Q粉瘤は薬で治りますか?
粉瘤そのものを薬で治すことはできません。粉瘤に細菌感染が起こり、赤く腫れたり痛みが生じたりした場合には、抗菌薬などによる治療を行うことがあります。しかし、粉瘤の袋状の組織が残っている場合には、再び内容物がたまることがあります。根本的な治療には、袋状の組織を含めた摘出手術が必要です。
Q皮下腫瘤の手術は日帰りでできますか?
腫瘤の大きさや部位、種類などによっては、日帰り手術が可能です。当院では、約5cm以下の脂肪腫や粉瘤(アテローム)などを中心に、日帰りでの摘出手術を行っています。診察や超音波検査などで腫瘤の状態を確認し、安全に日帰り手術が可能かどうかを判断します。腫瘤の大きさや深さ、発生部位などによっては、当院での手術が適さない場合があります。その場合には、専門の医療機関をご紹介いたします。
Q摘出した腫瘤は検査しますか?
必要に応じて病理検査を行います。摘出した腫瘤について、病理検査によって組織の状態を確認し、腫瘤の種類を診断します。検査結果については、術後の診察時にご説明いたします。
Q手術後はすぐに普段の生活に戻れますか?
手術部位や腫瘤の大きさによって異なりますが、日帰り手術の場合は、基本的に当日帰宅が可能です。術後は傷の状態を確認したうえで帰宅していただきます。日常生活については、手術部位や傷の状態に応じてご説明いたします。激しい運動や傷に負担のかかる活動については、医師の指示に従ってください。
Q手術の傷跡は残りますか?
皮膚を切開しますので、傷跡が完全になくなるわけではありません。傷の大きさや部位は、腫瘤の大きさや状態によって異なります。手術後は時間の経過とともに徐々に目立ちにくくなっていきますが、傷の治り方には個人差があります。



