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日帰り手術の新たな取り組み 大人の陰嚢水腫③
陰嚢水腫手術への取り組み③
陰嚢水腫の日帰り手術と約束事
大人の陰嚢水腫の日帰り手術を始めるにあたり、以下の3点を遵守することをスタッフと確認しました。
① Winkelmann法、Bergmann法のいずれもその原法を大きく逸脱した手術は行わないこと。
② 重篤な合併症が発生したり、極端に手術成績が悪い場合は手術を一旦休止すること。
③ 30症例終了後した時点で、短期の手術成績を検討し改善点がある場合はその作業を優先すること。
陰嚢水腫の日帰り手術 実践
2020年10月に大人の陰嚢水腫の日帰り手術を本格的に開始しました。
当初は月5件程度で半年間で約30症例くらいと予想していましたが、ホームページに陰嚢水腫の情報を掲載したところ、コロナ禍ではありましたがあっという間に30症例を超えました(陰嚢水腫でお悩みの方が非常に多いことに驚きました)。
幸い合併症もなく、術後の患者様の満足度も高いという印象でした。
ただ、全く問題点がない訳ではありませんでした。
術後の出血を最小限にするために、創部をどのようにして圧迫し保護するか?また退院後にご自宅で創部の処置を行なってもらう上で、患者様の負担をなるべく少なくするための工夫はないか? 一般の方には少し解りづらいと思いますが、陰嚢にガーゼをあてて出血を防ぐためにテープを用いて、ある程度の強さで圧迫するのは非常に難しいのです。
強すぎてもダメ、もちろん弱すぎてもダメ。
大人の陰嚢水腫の手術で一番問題となる合併症は術後出血です。
出血がコントロールできないと、強い痛みや脹れが長引く可能性があり、患者様に大きな負担がかかってしまいます。
また術後の痛みに対する対策も何度も検討を重ねました。試行錯誤を繰り返しながら、前職場で約150症例ほど手術を経験しました。
緊急性を必要とする合併症はありませんでしたが、残念ながら3例の再発がありました(再発疑いも含めて)。
再発を起こした3名の方は、比較的大きな陰嚢水腫で急速に大きくなってきた症例でした。
再度、知人の泌尿器科の先生に相談いたしましが、再発の原因ははっきり分かりませんでした。
原因が不明な事が多い大人の陰嚢水腫に対する外科治療の不確実性なのでしょうか。
約1年半で150症例の大変貴重な手術経験をさせていただきました。
この経験を基に、今後も合併症や再発の少ない陰嚢水腫の日帰り手術を目指していきたいと思います。
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