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学会認定専門医とは
主な種類(登録医・認定医・専門医・指導医)
学会登録医
学会に登録している医師でまだ認定を受けていない医師。認定制度のない学会ではすべてこれに当てはまる。
学会認定医
高度な知識や技量、経験を持つ医師として学会が認定した医師。
多くの学会では、認定医となるための条件を定めている。条件としては、研修指定病院での勤務期間や学会、講演会の出席回数を指定したうえで試験を行う場合が多い。以前は、筆記試験がほとんどであったが、最近実技試験を行う学会も増えている。
学会専門医
認定医よりさらに高度な知識や技量、経験を持つ医師として学会が認定した医師。
まず、医師では日本医学会加盟学会で組織した専門医認定制協議会において、「5年間以上の専門研修を受け、資格審査ならびに試験に合格して、学会等によって認定された医師」と規定されている。
各専門医認定を受けるためにはその専門医資格認定団体で各々の試験を受ける必要があり、通常は学会が認定団体を兼任している。
2002年から、各学会での所定の手続きを経れば、専門医の資格を開業医は広告に掲載してもよいことになった。
学会指導医
高度な知識や技量、経験を持ち、認定医や専門医などを指導する立場にある医師として学会が認定した医師。
これらが必ずしも存在するわけではなく、学会によっては、まとめて「学会認定専門医」として認定している場合などもあり、呼称が一致しているわけではない。
外科医に求められる能力
手術は外科医をはじめ、麻酔科医、器械出し看護師など多くのスタッフによってなされています。
手術を執刀する外科医(執刀医)は、「自分はこう思うのでこうやります」というように手術の方向性をスタッフ全員に明確に示さなければなりません。
また、執刀医は助手や器械出し看護師を含め、スタッフ全員が針刺事故やガーゼカウントミスのないように喚起を促したり、術中の呼吸状態やバイタルサイン、尿量に至るまで麻酔科医に確認したり、その手術全体を仕切る能力が重要です。
勇気と無謀
日本外科学会や日本消化器外科学会には、専門医・指導医制度があります。それぞれ書類審査や口頭試問、筆記試験等があり、取得するには随分苦労しました。
特に日本消化器外科学会の専門医試験の合格率は、私が受験した当時は6〜7割前後と記憶しています。
その後、各学会の指導医になり後輩達を指導する立場になってからは、“手術の準備を怠るな”ということが一番大切だと伝えてきました。
日頃から色々な場面を想定し、解剖の勉強や糸結びの練習、器械の準備をしておけば不測の事態にもすぐに対応ができ、余裕を持って手術の方向性をスタッフ全員に理解できるように示すことができます。
時には、重要な血管まで切り込まなくてはならない場面もあります。
しかし、しっかり準備をしていれば、スタッフ全員で勇気を持って手術を継続させることができます。勇気と無謀は別物です。準備を欠いたその場限りの大胆さは、無謀というものだと考えます。
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