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医学書は足跡、そして歩む力。

医学書を並べながら・・・

自己投資

開業準備も最終コーナーに差し掛かってまいりました。電話工事の件も工事内容や日程の目処がつき、ようやく出口が見えてまいりました。

内装工事が終了した直後には広く感じられていた室内にも什器類の搬入が連日のように行われ、医療機器が所狭しと並べられております。
前職場から引越ししてきた書籍の入った段ボール箱を開けて、1冊ずつ新しい棚に収めています。

2004年に新医師臨床研修制度ができました。
この制度の理念は、医師としての基盤形成の時期に、医師としての人格を涵養し、プライマリ・ケアへの理解を深め、患者を全人的に見ることができる基本的な診断能力を修得することなどです。
大学卒業後の2年間の研修プログラムです。
この期間はアルバイトの必要がなく、入職してすぐに定期の給与が支給され研修に専念できるのが特徴のひとつです。

私がこの制度以前の研修医だった頃は、夜や週末土日の当直のバイトによる収入でなんとか生計を立てていました。
別段、買い物や旅行に行く暇もなく、あまりお金を使うことはありませんでした。
しかし、医学に関する書物はいっぱい買っていた記憶があります。
中には同じものを2冊買って、1冊は「書き込み用」として、思いっきり線を引いたりメモや解剖図のイラストなどを書き込んだりした医学書もありました。それらを当直先にまで持ち込んで読んでいました。

現在もその頃に購入した医学書が多数あります。医学の進歩により内容が古くなってしまったものや、ボロボロになってしまったものなど、もう捨ててもよさそうなものもあります。一方で「いつか読んで勉強するだろう」と思って購入し、数回しか開いていない新品同様の医学書もあります。
当時は一人前の外科医になるための「自己投資」と少々格好つけた考え方で購入していました。

医師は学会や論文作成にかかる出費もかなりの額になります。
学会が細分化して多すぎるのが現実ですが、各学会が認定する資格取得・維持を考えると仕方ありません。
今も「自己投資」とうい考え方は変わっていません。

これらの投資が、成功か失敗かの結果はいつ判明するのか・・医学書を1 冊ずつ並べながら考えています(笑)。


横浜みなと外科クリニックはアクセスも良好です。

みなとみらい線  日本大通り駅徒歩3分
横浜市営 関内駅徒歩5分
JR  関内駅徒歩7分

前面道路は一方通行で、パーキングチケットの駐車エリアがあります。
また、お隣は「東横イン横浜関内」さんです。

そけいヘルニア"日帰り外来手術" のご相談は、横浜関内、日本大通りの『横浜みなと外科クリニック』までよろしくお願いします。

〒231-0011
神奈川県横浜市中区太田町1−7−1
横浜日光ビル3階(旧YOKOHAMA 三共プラザ)

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