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日帰り手術⑥〜女性の鼠径ヘルニア〜
女性の鼠径ヘルニア
鼠径ヘルニアは「子供の病気」、「男性の病気」と思われがちですが、成人以降の女性にもみられる病気です。
成人女性の鼠径ヘルニアは男性と比較して頻度が少なく、それに関する著書や論文がほとんどありません。
成人女性の鼠径ヘルニアに関する記述が少ない正確な理由はわかりませんが、症例数が少ないこと、少ない解剖学的情報の中で外科医の主観的な理解で手術がなされていることなどが考えられます。
また成人女性の鼠径ヘルニアには、男性と異なる症状や女性特有の症状もあるため診断に難渋する場合があります。
したがって、若い外科医にとって、成人女性の鼠径ヘルニアの治療は難しい内容が多いのです。
成人女性の鼠径ヘルニアに対する手術の方法は様々です。
その多くは男性の症例と同様に、人工筋膜(メッシュ)を使用する手術です。
しかしながら、成人女性の鼠径ヘルニアは、その特徴を鑑みて術式を選択する必要があると考えます。
特に若い女性の患者様で、ヘルニアが小さい場合、必ずしも人工筋膜(メッシュ)が必要とは限りません。
「人工筋膜(メッシュ)を使わないと再発しませんか?」と患者様からよく質問されます。
前職場での治療成績の一部をご紹介します。
第116回日本外科学会定期学術集会 口演発表より
*「内鼠径輪縫縮術」 人工筋膜(メッシュ)を使用しない手術
142症例 平均年齢 28.9歳 平均手術時間 18.5分 再発0
*「メッシュプラグ法」 人工筋膜(メッシュ)を使用した手術
292症例 平均年齢 54.6歳 平均手術時間 24.9分 再発0
全ての女性患者様に、人工筋膜(メッシュ)を使用しない手術が行える訳ではありませんが、成人女性の鼠径ヘルニアの特徴を理解し、年齢やヘルニアの状態を判断した上で、患者様に最も適した手術方法を選択する必要があると考えます。
横浜みなと外科クリニックはアクセスも良好です。
みなとみらい線 日本大通り駅徒歩3分
横浜市営 関内駅徒歩5分
JR 関内駅徒歩7分
前面道路は一方通行で、パーキングチケットの駐車エリアがあります。
また、お隣は「東横イン横浜関内」さんです。
そけいヘルニア"日帰り外来手術" のご相談は、横浜関内、日本大通りの『横浜みなと外科クリニック』までよろしくお願いします。
〒231-0011
神奈川県横浜市中区太田町1−7−1
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