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鼠径ヘルニアの症状と対応について
鼠径ヘルニアは、鼠径部(足の付け根のあたり)に腸などの臓器が飛び出してきてしまう病気です。初期の段階では痛みを感じないこともありますが、悪化すると痛みが出たり、嵌頓(かんとん)といって飛び出した臓器が戻らなくなり、緊急手術が必要になるケースもあります。
鼠径ヘルニアは、男性に多く見られる病気ですが、女性でも発症することがあります。お腹の中にある臓器(主に腸)の一部が、鼠径部の筋膜の隙間から皮膚の下に飛び出してくる病気です。
まずはご自身の症状を確認してみましょう
もし以下の症状に心当たりがあるなら、鼠径ヘルニアの可能性を考える必要があります。
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鼠径部に、立った時や力を入れた時に出てくる膨らみがある
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初期のうちは、寝たり、手で押したりすると引っ込むことが多いです。
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違和感や軽い痛みがある
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重いものを持ち上げたり、咳をしたりした時に、違和感や軽い痛みを伴うことがあります。
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膨らみが大きくなったり、固くなったりする
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症状が進行すると、膨らみが徐々に大きくなり、引っ込まなくなったり、押しても固く感じたりすることがあります。
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鼠径ヘルニアの一般的な症状
鼠径ヘルニアの主な症状は以下の通りです。
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鼠径部の膨らみ: 咳をしたり、立ったりすると足の付け根あたりが膨らむことがあります。寝たり、手で押さえたりすると膨らみが引っ込む場合もあります。
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違和感や痛み: 初期は違和感程度ですが、進行すると痛みや不快感を伴うことがあります。特に立ち仕事や運動中に症状が出やすいです。
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鼠径部の重たい感じ: 径部が重く感じたり、だるさを感じたりすることもあります。
これらの症状に心当たりがある場合は、鼠径ヘルニアの可能性が考えられます。
専門クリニックを受診することの重要性
鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、放置すると悪化する可能性が高い病気です。専門クリニックを受診することには、以下のような重要なメリットがあります。
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正確な診断: 専門医は触診や超音波検査などで正確な診断を行います。自己判断は危険ですので、必ず医師の診察を受けましょう。
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適切な治療法の提案: 鼠径ヘルニアの治療は主に手術になります。専門医は患者さんの状態や希望に合わせて、最適な手術方法(腹腔鏡手術か開腹手術かなど)を提案してくれます。
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合併症のリスク軽減: 早期に適切な治療を受けることで、嵌頓などの深刻な合併症のリスクを減らすことができます。嵌頓が起こると、腸が壊死してしまう可能性もあり、緊急手術が必要になります。
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術後の安心: 専門クリニックでは、手術後のケアやフォローアップも充実しています。安心して治療に専念できる環境が整っています。
不安な気持ちを抱えているかもしれませんが、まずは専門のクリニックを受診し、ご自身の状態を正確に把握することが何よりも大切です。早めに受診することで、より安全で負担の少ない治療を受けることができます。
もしご不明な点があれば、いつでもご相談ください。
横浜みなと外科クリニック 院長 川崎篤史
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