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横浜中央病院 思い出の患者様②
~印象に残る患者様 ②~
直腸癌
前回紹介させていただいた横浜中央病院の外科は、食道から肛門までの消
化管疾患をはじめ肝胆膵疾患、鼠径ヘルニアなどの体表疾患の手術を幅広く行なっており年間700件以上の手術件数がありました。
患者様に負担の少ない腹腔鏡手術を積極的に行う一方で、進行した癌に対しては、手術前後に抗がん剤治療などを積極的に行うことで癌の根治を目指しています。今回は直腸癌の患者様を紹介させていただきます。(個人情報には十分配慮いたします)
患者様は70歳代のBさん。石油関連の会社に長く勤務し、定年後は趣味のゴルフや旅行を愉しんでいた方でした。
そんなある日、腹痛を主訴に受診したクリニックで行った検査で直腸癌の診断となり、横浜中央病院外科に紹介となりました。
手術に向けて様々な検査を行ったところ、癌はすでに肝臓全体に転移していることがわかりました(ステージ4)。直腸は便の出口である肛門の直ぐ上にある部分で、便が肛門を通って体外に排出されるまで便を留めておく部分です。
直腸癌の症状は、排便時の出血(下血)や残便感、腹痛などです。まれに転移による症状で発見されることもあります。
開業地である YOKOHAMA三共プラザビルから、徒歩7分程の距離になります。
今後は横浜中央病院との医療連携を取り、地域医療にもお役に立てる医療機関を作っていきたいと思います。
ステージ4
検査結果をすべてBさんに説明しました。
直腸癌で肝臓全体に転移していること、手術のみで完治することは困難であること、治療方法について、治療が上手く行かなかった場合のこと等々・・。
告知をした時のBさんは非常に冷静であったことを覚えています。
「(寿命は)あと1,2年でいいですよ。」と。外科スタッフ全員で治療方針を検討し、最初に直腸の病変を切除する手術を行い、術後に抗がん剤治療を行いました。抗がん剤治療は数ヶ月におよびました。
副作用でゴルフに行けない期間も「家でパットの練習をやっています。
次のラウンドが楽しみ。」と前向きでした。
抗がん剤治療がひと段落し、2回目の手術(肝臓の病変を切除する手術)を決断しました。
手術は無事終了し、その後は癌の再発や転移は認めず、横浜中央病院を退職するまでの間は私が外来でフォローいたしました。
私が最後に診察をさせていただいた時に「Bさんは冷静でいつでも前向きでしたね。」と声を掛けたところ、「やっぱり怖かったですよ。」と。
術後10年近くなる現在も賀状のやり取りをしています。先日Bさんに連絡をしてみました。元気にゴルフをしているとの事でした。私が横浜で開業する旨をお伝えしたところ非常に喜んで下さいました。
2022年 鼠径ヘルニア・臍ヘルニア・痔核・陰嚢水腫・皮下腫瘤等の “日帰り外来手術” を横浜関内みなとエリアで開院準備しております!
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そけいヘルニア"日帰り外来手術" のご相談は、横浜関内、日本大通りの『横浜みなと外科クリニック』までよろしくお願いします。
〒231-0011
神奈川県横浜市中区太田町1−7−1
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